食育と環境教育の基盤

 

 

   生きる基本の食育  ・ 活かされる基本の環境教育   

             

              キーワードは " 命 "


  " 命を尊び・命を喜び・命に感謝する "

 

 

 

たとえどんな時代でも子供は地域の宝です。

 

子供達の健やかな成長と健康を願う事は当たり前のことですし、子供達の成長にとっ

 

て食生活は非常に大きな影響を与えます。

 

身体・頭脳・味覚等の成長とその形成に、また健康や礼節などの精神面にまでも関係

 

していると言われています。

 

 

芳賀町では、循環野菜が毎日の学校給食や、家庭の食卓に登場することによって、な

 

にかを優先したが故にいつの間にか忘れてきてしまった、自然や命への感謝や心の豊

 

かさを取り戻すきっかけが家庭や学校で生み出されることを期待し、またリサイクル

 

意識、ゴミ減量化、分別の大切さといった環境に対する配慮を身近な問題として捉え

 

ることが可能になる仕組みを推進しています。何時でも何処でも誰でも、すべての人

 

が身近で欠かせぬ、3度の食事と生ゴミ、即ち足元のテーマとして向かい合い見つめ

 

なおすことが必要です。

 

 

前代未聞の飽食の時代にあっては、食べ物も単なる物として捉え、経済原理を優先さ

 

せ、食べること(食事)自体も軽視されがちです。

 

米、肉、魚、野菜、果物、は単なる物ではありません。

 

全ての食べものは、生長=生きている、即ち自然から授かった命があります。

 

食事の時の挨拶は、「その命を“いただきます”」と言うのであって、子供たちにとっ

 

て身体はもとより、心の成長(命に対する尊敬の念と感謝)が欠かせないと思います。

 

 

地域で循環野菜や地産地消の学校給食が誠実に着実に展開すること、そして県域で地

 

産地消の学校給食が誠実に着実に展開することが大切です。

 

 

経済原理のまま、ただ単に流通システムを変えるだけであっては、農業者、流通業

 

者、納入業者等の意識変容にまでは及ばず、せっかくの機会を形骸化してしまいま

 

す。それでは循環野菜も地産地消の学校給食も泣いてしまいますし、命も納得できま

 

せん。できれば食べる子供たちの笑顔に想いを馳せて、“徳をもって和す”協力関係を

 

築いていただきたいものです。

 

 

食育とは新しい学問ではなく、はずせぬ道理、即ち哲理を学び実践することなのかも

 

しれません。

 

地域全体で食育を推進し、子供を心身共に健康に育てる仕組みを、そして命を尊ぶ学

 

習と体験の環境づくりを、子供たちの心は必要としているのではないでしょうか?!

 

その環境整備が急務だと思います。

 

小学生の堆肥センター見学
小学生の堆肥センター見学