循環型農業

 

 

農も転換の時期を迎えている 自然に照らして、当たり前か否か。

 

農の基は土、地力が大切であり、土作りが基本であるということは、農民のみならず

 

誰もが認識していることである。

 

がその農地がいつのまにか壊れてしまったようである。

 

自然のサイクルから遠く離れ、化学肥料と農薬の大量使用がいたしかたないこととさ

 

れている農業生産の現状があった。良かれと思ってやってきたことが、いつのま

 

にか生産の基盤である農地を壊すサイクルを続けてきてしまっていた ----

 

経済原理の荒波の中で何を目指せばいいのだろうか。

 

 

時代の変化に左右されない、自然環境という普遍的なサイクルを意識の基礎基盤とし

 

た、農と食の展開が望まれる。その地力の再生に取り組むにあたり、地域内の有機質

 

資源の有効利用と循環持続可能な農への転換を、地域レベルの構想に目的展開をし

 

て、地域循環システムの構築を進めてきた。

 

 

出来上がった地元産の堆肥は、地域農家(果樹・施設園芸・露地野菜)に提供し、農

 

薬・化学肥料の多投によって失われた地力の回復に使われているのだ。

 

今では、多くの農家の理解を得て循環型農産物も地域の消費者に還元され、資源循環

 

事業が食の循環をも産み出し始めている。

 

 

 

目には見えない、小さな生き物の力には驚くばかりであり、彼らの様々な働きは、私

 

たちの生活を支えているのである。いや、モノ言わぬ彼ら、小さな生き物達の尊い働

 

きによって、私たちは生かされているといっても過言ではないのだ。